腫瘍マーカーとは

がん腫瘍マーカー検査は、がんの早期発見やスクリーニングとして行われます。男女別の基本セットは全身のがんに対応する代表的な腫瘍マーカーの検査を行います。検査結果が陽性であった場合で、必ずがんがあるとは限りませんが、数値の上昇はがんの進展に比例することが多いため、定期的に検査を行うことが早期発見につながります。また超音波検査やCT検査で精査するとより有用性が高まります。CT検査がご希望の場合は、連携病院へ紹介をさせていただきます。

それぞれのマーカーが対象とするがんは以下の通りです。

腫瘍マーカーセット 男性用 7 種
Pro GRP肺がん
CYFRA肺がん
AFP肝細胞がん
CEA大腸がん
CA19-9膵臓がん、胆管がん
PSA前立腺がん
SCC肺がん・食道がん
腫瘍マーカーセット 女性用 8 種
Pro GRP肺がん
CYFRA肺がん
AFP肝細胞がん
CEA大腸がん
CA15-3乳がん
CA125婦人科がん(卵巣がん、子宮がん)
CA19-9膵臓がん・胆管がん
SCC肺がん・食道がん

アミノインデックス(AICS)とは

アミノインデックス検査(AICS)とは、新しい「がん」の検査方法で、血液中のアミノ酸濃度を測定することでがんや生活習慣病を予測する検査です。健康な人の血液中のアミノ酸濃度は一定に保たれていますが、がんになるとアミノ酸濃度のバランスが変化することが分かっています。この違いを統計分析することで病気のリスクを予測することができます。

AICSの特徴

  • 1回の採血(約5ml)のみで、身体的負担が少ない
  • 複数のがんが同時に検査できる

対象となるがん

・男性5種

検査項目対象年齢
●肺がん ●胃がん ●大腸がん ●膵臓がん25歳~90歳
●前立腺がん40歳~90歳

・女性6種

検査項目対象年齢
●胃がん ●肺がん ●大腸がん ●膵臓がん ●乳がん25歳~90歳
●子宮がん・卵巣がん20歳~80歳

受診前の注意事項

血液中のアミノ酸濃度バランスに影響を与える場合がありますので、受診前に注意事項をご確認ください。

  • 検査前8時間以内に、水以外(食事、サプリメント等)は摂らないで午前中に採血してください。
  • 検査前日の夕食も肉、魚などの高たんぱく室の食事は摂りすぎないようにしてください。
  • 検査当日朝の運動はお控えください。
  • 薬剤の検査への影響に関しては分かっておりません。当日のお薬の服薬については事前に院長までご確認ください。